怪我や病気をした時に、改めて健康の大切さが身に染みる事ってありますよね。
今回は筆者の母の体験談をご紹介します。

本当に悲しかった

そして降りるときには、
「次回からは、この程度で呼ばないでくださいね」
と、釘を刺すような強い言葉を投げかけられてしまったのです。
痛みでそれどころではなかった母は、謝罪してタクシーを降りました。
でも、後になって冷静に考えると「なぜ正当な料金を支払って利用しているのに、ここまで言われなければならないのか」と、悲しい気持ちが込み上げてきたそうです。

「本当に困っていたから、お金を払ってでも助けてほしかったのになぁ」
そう私に話す母は、本当に悲しそうでした。

ワンメーターの短距離利用について、とても考えさせられました。確かに、長時間待機していた運転手さんにとって、短距離の利用は効率が悪いと感じるのかもしれません。
しかし、バスや電車に乗ることが難しい高齢者や怪我人、子連れの人にとって、近場でも自宅前まで来てくれるタクシーは、本当に有り難い存在です。

今回のことで、私はタクシーという存在の有り難さと難しさを同時に感じました。 運転手さんにも、売上や待機時間といった「仕事としての事情」があるのは事実でしょう。しかし、それでもなお、移動に困っている人にとってタクシーは最後の砦です。

もし次に同じような場面があれば、乗車時に「助かります」と一言添えるだけで、お互いの心の壁を低くできたのかもしれません。 小さな「言葉の歩み寄り」が、誰もが気兼ねなく助けを求められる優しい社会を作る一歩になるのではないかと感じています。

【体験者:60代_女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。