仕事と家庭の両立に悩む人は多いのではないでしょうか。特に育休明けは、「迷惑をかけてはいけない」という思いに押しつぶされがちですよね。今回は、筆者の友人が育休から復帰した直後のエピソードをご紹介します。

「謝らなくていい」理由

「子どもが熱出すのは当たり前だ。お前が悪いわけじゃない。謝るんじゃなくてさ、次の日に一言、ありがとうって言えばいいんだよ。それで文句言うやつがいたら、俺に言え」

そして最後に、にかっと笑って「戻ってきてくれてありがとうな!」と。

その瞬間、張り詰めていた心の糸が、ぷつりと切れました。

お守りになった言葉

駅までの帰り道、涙が止まりませんでした。

「迷惑をかけている」と自分を責めていたのは、上司でも同僚でもなく、他ならぬ私自身だったのだと気づいたからです。

「許されて働く」のではなく、「必要とされて働く」ことが、こんなにも力をくれるなんて。

今も余裕がない日は、つい謝りそうになります。
それでも、部長の言葉を思い出しながら、仕事を続けています。
すべての人にとって正解かどうかは分かりませんが、私があの言葉に何度も助けられてきたのは確かです。

感謝を忘れず、今の私にできるベストを尽くせばいい。
そう思えるようになった、大切な転換点でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。