筆者知人のA子から、ある「猛省」のエピソードを聞きました。
過去の陰湿な近所トラブルが原因で、「隣人はすべて敵」という超警戒モードだった彼女。
新居でもひっそりと「透明人間」のように暮らしていたのですが、出産後、近所の年配女性二人に「家に行ってもいい?」と直撃されたのです。恐怖でパニックになった彼女を待っていた、まさかの結末とは。

玄関先で手渡された「本当の気持ち」

いよいよ当日、覚悟を決めてドアを開けると、彼女たちはニコニコして立っていました。

「私たちはここで失礼するわね。赤ちゃん、寝ているでしょう?」

と、家に入る気は最初からゼロ。

「ご出産、おめでとう!」

そう言いながら、驚く私に手渡されたのは、のし袋と「お母さんのための栄養スープ」だったのです。

赤ちゃん用ではなく、私の体を気遣ってくれたその優しさに、思わずその場で固まってしまいました。

疑ってごめんなさい! な結末

実はこの街、十数年前から子育て世代がすっかり減っていた「高齢化エリア」だったのでした。

彼女たちは監視役どころか、街にやってきた新しい命とママを応援したくてたまらない「サポーター」のような存在だったのです。

勝手に敵だと決めつけて、一人で勝手に戦っていた自分。

「疑ってごめんなさい!」と心の中で叫びながら、温かいスープの優しさをじんわりと噛み締めたのでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。