姉の電話で発覚した、母の背中の秘密
ある日、実家で同居する姉から電話がありました。
「お母さんね、あなたが帰った後、いつも腰に湿布を貼りまくって動けなくなってるのよ。『心配かけたくない』って口止めされてたんだけど……。もうお母さんだって若くないのよ? これ以上、無理をさせないで」
電話を切った後、私は自分の見通しの甘さに愕然としました。
私は母の「大丈夫」を鵜呑みにし、自分の仕事ばかり優先していたのです。
母の支えがあってこその仕事でしたが、その裏で母は、私の仕事を守るために無理を重ねていたのでした。
私がシッター利用を決めた理由
上の子を産んだ時とは違い、母の体は確実に老いていました。
すぐに母に謝ると、「大げさねえ。誰が孫の面倒を見るのよ。仕事は続けなさい」と笑い飛ばされました。
ありがたい言葉でしたが、「甘え続けることは、母を大切にすることではない」と強く感じました。私は働き方を見直し、週末は地域のシッターさんを活用することに決めました。
母は最初「まだできるのに」と寂しそうでしたが、取り返しのつかない後悔をする前に、母の本音に気づけて本当によかったと思います。
母に甘えてばかりでしたが、今度は私が支える番。私も母も歳を重ねた今、これからは「母とゆっくり過ごす時間」を大切にしていこうと思います。
【体験者:40代・女性美容師、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。