ずっと1位だった息子が、転校生に負けて初めての2位に。ゴール後、泣き崩れる息子を見たママ友が心無い一言を私に浴びせてきました。しかしその直後、涙を拭いた息子が放った「かっこよすぎる一言」とは? 友人が、体験談を語ってくれました。

息子が放った「まさかの言葉」

すると、うなだれていた息子が、私たちの元へ歩いてきました。

目を真っ赤にして私の目の前で立ち止まると、息子は言ったのです。

「ママ、俺……負けてよかったかもしれない」と。

「え?」と私が問い返すと、息子は晴れやかな顔で言いました。

「だって、俺より速い奴が近くにいるって、最高じゃん。あいつを抜くために練習して、来年、絶対1位取るから」

隣にいたAさんは、バツが悪そうに黙り込んでいました。

「鼻をへし折られた」などと息子を低く見積もっていたAさんの心の狭さが、息子の高い志によって浮き彫りになった瞬間でした。

息子は、敗北を糧にできる本物のスポーツマンになっていました。

ママ友は完敗

「俺、あいつに『おめでとう』って言ってくるわ!」

と、ライバルの元へ駆けていく息子の背中は、以前よりもずっと大きく頼もしく見えました。

私はAさんを相手にせず、「うん、行ってらっしゃい!」と精一杯の声で送り出しました。

順位以上の「大切なもの」を自ら掴み取った息子。

その凛とした姿に、私の心に刺さっていた棘のような言葉は、いつの間にか消え去っていました。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。