初めての育児は不安なことが多いものです。そんな時育児書に助けてもらうことはたくさんあるのですが、書いてある通りに事が進まないとかえって不安が増すことも……
筆者の友人A子の話をお届けします。

育児書通りの生活リズムを目指して

数年前、A子は第一子の息子の育児に奮闘していました。
元々几帳面な性格だったA子は、育児書を片手に理想通りの生活リズムにするべく一生懸命でした。
わが子のために最善を尽くしたい、その一心だったのです。

ある日、ベビーカーでお散歩をしていた時のことです。
途中にある公園でベンチに座って休憩していると、通りかかったマダム達が息子を見てあやすように笑顔を向けてくれました。
ただ、いくらあやしても話しかけても息子はじーっと無表情のままで。
「あら、全然笑わない赤ちゃんね~」
マダム達に悪気はないのでしょうが、当時のA子はドキッとしました。

愛想がないのは私のせい?

確かにこの子あまり笑わないかも……
言われてみれば、ママであるA子があやしても弾けるような笑い声はあまり聞いたことがないような。
もしかして私が毎日時間やルールに縛られてあまり笑いかけてあげてないから?
子は親の鏡っていうくらいだし、私の必死な顔が伝わってしまっているの?
生真面目なA子は自分の育児の有り様を振り返り、暗いトンネルの中にいるような気持ちで考え込んでしまうのでした。