筆者の話です。
季節の変わり目になると、決まって出る咳に悩まされていました。
しかし、しんどさの中で気づいた「ある違和感」が、思いがけない気持ちを連れてきます。
季節の変わり目になると、決まって出る咳に悩まされていました。
しかし、しんどさの中で気づいた「ある違和感」が、思いがけない気持ちを連れてきます。
似た咳
季節が変わる頃になると、私は決まって咳き込みます。
喉の奥がむずむずして、息を吸い込んだ拍子にこらえきれず咳が出てしまいます。
会話の途中で続くと、相手の目が一瞬こちらに向き、私も「風邪ではないのですが、お聞き苦しくてすみません」と頭を下げてしまいました。
のど飴を舐めたり水を飲んだりしてやり過ごすものの、落ち着いたと思ったところでまた出るので厄介です。
熱はなく、体調を崩すほどでもありません。
それでも毎年同じ時期に繰り返すので「またこの季節か」と、ため息が混じります。
違和感
ある日、いつものように咳をした瞬間、自分の音にふと引っかかるものを感じました。
乾いた音の出方や、咳と咳のあいだの妙な間。
静かな場所だと余計に響いて「今の咳、変だな」と自分に問いかけたくなるほどでした。
水をひと口飲んで落ち着いたはずなのに、喉の奥がざらつき、息を吸うのが少し怖くなりました。
それなのに、どこか覚えのあるその感覚に、気持ちを取られたのです。