周囲の空気が少しヒヤリと感じたその時、T子さんが珍しくはっきりとした口調で言い放ちました。「面白おかしく息子の過去を言いふらす方に、お祝いしていただく必要はありません」その言葉にY子さんは固まり、シンと静まり返りました。情報通を自負していた彼女が、一番大事な最新情報だけ知らなかったという、手痛い教訓。
それからというもの、Y子さんの噂話は目に見えて減りました。地域の集まりでも、ゴシップではなく家庭菜園の話や健康の話題が中心に。話題の激変ぶりにE子が「最近、雰囲気が変わりましたね」と聞くと、「噂って、知らず知らずのうちに人を傷つけるのね……私、ちょっと反省したの」とY子さんは少し恥ずかしそうに小さな声で言ったそうです。
そして、噂好きがゼロになったわけではないけれど、誰かの過去を面白がるような話題よりも、“自分だったら”と置き換えてから話をするような、情報への配慮が伺えるように。人の噂は、時に本人以上に周囲が盛り上がってしまうもの。情報の扱いを誤れば、自分に返ってくる。そんな身に染みる経験が、改心をするきっかけになったエピソードでした。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。