親からの連絡が、重たく感じてしまう事ってありますよね。何気ない内容だからこそ、「後で返そう」と思ってつい未読のまま……なんて事も。今回は、筆者の友人が経験した、親子のLINEにまつわるエピソードをご紹介します。
ぽつりとこぼれた母の本音
ある日、実家に帰省した時の事。
母が夕飯の席でぽつりと言いました。
「もちろん返信をくれるのも嬉しいけど、既読がつくだけでも安心するのに。未読だと、スマホ落としたのかな? とか、もし倒れてたらどうしよう……とか、いろいろ考えちゃうのよ」
その一言に、胸がぎゅっと締め付けられました。
私はずっと「ちゃんとした返事」を求められていると思い込んでいましたが、母が欲しかったのは返事ではなく、私が「生きている」というサインだけだったのです。
既読という、ささやかな合図
それからは、返す言葉が思いつかなくても、母のメッセージに気付けばすぐに既読をつけるようになりました。
それだけで、母は安心できると知ったからです。
しばらくして、中学生の娘がスマホを持ち始めたころ、ハッとしました。
私も母と同じ事をしているのです。
「寒いけど大丈夫?」と送り、既読がつくだけでホッとしている自分がいます。
今は、母からメッセージが来たら、以前より優しい気持ちで画面を開くようになりました。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。