これは筆者である私自身の体験です。家族が寝静まった夜、夫が普段使うノートパソコンを借りたとき、偶然「妻 機嫌悪い 原因」などの検索履歴を見つけてしまいました。仕事と子育てで余裕を失い、きつく当たっていた私でしたが、夫の“言葉にしない気遣い”に気づかされ関係を見直すきっかけになった出来事です。

翌朝の朝食が、答え合わせだった

翌朝、キッチンに行くと夫が朝食を用意してくれていました。トースト、卵、コーヒー。特別豪華なわけじゃない。でも、その並びがやけに温かく見えました。私は少し照れながら、正直に言いました。
「最近、私ピリピリしてたよね。ごめん」
夫は少し間を置いて「大丈夫。でも……元気なさそうだったから」とだけ返した。
私のトゲを、彼は「怒り」ではなく「疲れ」として受け止めようとしてくれていたのだと気づきました。

検索履歴は、無言の優しさ

あの画面に残っていた言葉たちは、私にとって“無言の優しさ”でした。

私が無意識に作っていた重たい空気を、夫はちゃんと感じ取って、どうにかしたくて動いていた。思いやりって、大げさな言葉じゃなく、気づかれにくいところで静かに形になるものなんだと思いました。
この出来事は、私に「言葉にしない優しさ」と、それを当たり前だと思わず「言葉にして返す大切さ」を教えてくれました。これからは、検索画面に悲しい言葉を並べさせないように、私からも小さな「ありがとう」を積み重ねていこうと思います。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。