我が子が体調不良で学校を欠席した時、職場へ欠勤の連絡をするのが気まずい―—。
こんな経験をしたことがある親御さん、いらっしゃると思います。
ただ、気まずい思いをするのは親だけではないようで……。筆者の体験談です。

私の姿を見ていた娘

どうやらトイレに立った際に、私がパート先の職場に欠勤する旨の電話をしているやり取りを聞いたようです。
確かに何度か、「申し訳ありません」や「すみません」などの言葉を口に出していました。欠勤の理由として「子どもが熱を出しまして......」と伝えながら頭を下げていた記憶もあります。
娘はそのやり取りを見て、「自分のせいで母が仕事を休むことになり謝罪をしている」「私が学校を休んでしまったからだ」と思ったのでしょう。

子どもがいて働くことの難しさ

私自身も、仕事を欠勤してしまった申し訳なさや焦りのようなものが娘への態度に出てしまっていたのかもしれません。
娘は何も悪くないのに、むしろ具合が悪い中気をつかわせてしまったことを深く反省しました。私はすぐに娘を抱きしめ、「あなたが休むのは悪いことじゃないんだよ。お母さんはあなたと一緒にいられるんだから、謝らなくていいんだよ」と伝えました。

同時に、職場への「申し訳なさ」ばかりを背負うのではなく、周りへの感謝を伝えながら、まずは目の前の小さな命を一番に守れる余裕を持ちたいと強く思いました。
子育てしながら働くとこういった葛藤は度々ありますが、子どもたちが「お母さんの仕事の邪魔をしてごめんね」ではなく、「ゆっくり休めてよかった」と安心して眠れるような環境を、まずは私自身の言葉選びから作っていこう。娘の涙まじりの謝罪は、私にそんな大切な気づきをくれました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。