今回は、筆者の友人の体験談です。
年末の夜、疲れ切って帰宅を急ぐ途中で、現金やカードが入った重たい財布を拾いました。
時間も気力もなく一瞬迷いましたが、かつて自分が財布を失くしたときの心細さがよみがえりました。
「自分がしてもらって嬉しいことをしよう」と決め、交番へ届けることにしたのです。

あの出来事をきっかけに、日常の中でも小さな親切を意識して行動するようになりました。
見返りを求めたわけではありませんが、拾った財布が結果的に自分の心を整えてくれたように感じています。
「良いことをすると運が巡る」という言葉を、今は少しだけ信じられるようになりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:乙野
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。