「母親は片付けができない人だ」と話す筆者の知人。特に父親に先立たれた後は、家が遺品で溢れかえってしまったといいます。しかし母親にある声掛けをしたことで、片付けを始めさせることに成功。当時の話を聞いてきました。
捨てられない思い出
私の実家は、田舎の広い一軒家です。昨年父が病気で亡くなり、現在は母が一人で暮らしています。
私が帰省するたび気になっていたのが、実家の物の多さ。もともと母は物を捨てられない人で、「もったいない」が口癖でした。特に父の遺品は手付かずのまま積み重なっており、押し入れはいつも溢れかえっています。
私は母に「お父さんのものは早めに整理した方がいいよ」といつも言っていました。でも「お父さんの思い出が詰まっている服は捨てられない。それに一人で整理するのは重労働なのよ」となかなか踏ん切りがつかない様子でした。