理想の老後とは程遠い、パート三昧の日々を送る私。身体は悲鳴を上げていますが、それでも仕事を辞められないのは生活費のためだけではありません。私が働き続ける、本当の理由とは? 友人が、体験談を語ってくれました。
「もう歳だし、パート辞めようかな」と夫にそうこぼした翌日、娘から電話が。
「今度の日曜、遊びに行くね!」
受話器の向こうで「ばあば、待っててね」なんて愛らしい声が聞こえた瞬間、私の決意は揺らぐのです。
「よしよし、お布団干して待ってるからね!」
電話を切ったあと、カレンダーのシフトを確認し、ふぅっとため息。これは「孫貧乏」ではありません。孫という最強のアイドルへの「推し活」なのです。
「孫貧乏」上等!
パート先の同年代の友人に愚痴をこぼすと、「うちもそうよ」「来るのはうれしいんだけど」と言いつつ、みんな孫の話になると止まりません。
結局のところ、大変さよりも「何かしてあげたい」という気持ちが勝ってしまうのが、おばあちゃんという生き物なのでしょう。
「推し活」ができるのは、心身ともに元気な証拠。
遊びに来てくれる孫の笑顔のために、明日もパートという名の「応援活動」に励もうと思います。
【体験者:60代・女性パート、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。