筆者の友人・H代は中学生の息子と夫、義母の4人で暮らしています。現在のH代の悩みは、息子の成績がとてつもなく悪いこと。どうしたものかと頭を抱えていたH代だったのですが……。

義母の一言

すると、話を聞いていた義母がリビングに入って来て、夫に対し「あんた、息子に向かってそういう言い方はないでしょう?」と言ってくれました。

義母は「あんたは点数自体はここまで悪くなかったけど、テストをさぼったり提出物を出さなかったりして、内申点がとっても悪かったのよ? 私が担任の先生に呼び出されて、このままじゃ高校へは行けませんよって言われたんだからね! 」といたずらっぽく笑いました。
夫は痛いところを突かれて何も言えなくなってしまいました。

義母は息子の顔を見て「点数ばっかりがすべてじゃないけど、最低限やらなくちゃいけないことがあるんだよ? 自分のやりたいことをやるためには、とりあえず学校の成績はある程度確保しておかないとダメなんだよ?」と息子に話してくれたのです。

反抗期ということもあり、この日から息子は父親と口をきかなくなってしまいました。
ただ、義母に言われたことはしっかりと響いたらしく、少しずつ勉強に取り組む姿が見られています。

怒鳴りつけたことを夫は後悔していましたが、時すでに遅し。
未だに父子の間には冷たい風が吹いていますが、息子が前を向き始めたことは大きな一歩です。この変化が、いつかバラバラになった家族の心を繋ぎ直すきっかけになればと、私はそばで支えていこうと思っています。

【体験者:40代女性・パート、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。