出産後、これまで通り働き続けてワーママになるか、子育てや家事に専念するため専業主婦になるか、多くの女性が悩んだ経験があるのではないでしょうか。私の友人A子さんは、専業主婦を選んだものの、ママ友から「時間に余裕がある」認定をされてしまい、困った経験があるそうです。

謎の説教が始まった

自分の息子2人でも手一杯なのに人様の子どもまで毎日面倒を見るのは、責任も重く、正直言って無理だと思ったのですぐに断りました。するとM美からは、「子育ては助け合いだよ!」「私は働いてるんだから」という言葉が……。仕事と育児の両立で余裕がなかったのかもしれませんが、まるで「家にいるなら助けて当然」と言われているようで、悲しい気持ちになりました。本当は「各家庭に事情があるのだから、それは筋違いだよ」と言いたかったのですが、「なにかあったら責任とれないので、申し訳ないですがお断りします」と、自分のキャパシティを守るために丁重に断りました。

子守りを断ったその後

放課後の子守りをお断りしてからというもの、スーパーや学校の行事でたまたまM美と会ってもそっけない態度を取られ続け……。あえてこちらから歩み寄る必要もないですし、M美とは価値観が合わないということが分かったため、適切な距離を保てるようになったと思うようになりました。

家族のために専業主婦をしているのであって、ママ友の子どものために専業主婦をやっているのではありません。子育てにおける「助け合い」は大切ですが、それはお互いの生活基盤を尊重し合った上でのこと。自分がママ友の子どもの子守りまでは難しいと感じているのならば、曖昧に引き受けずにはっきりと断る勇気も必要です。A子さんの判断は、自分と家族の生活を守るための正当な選択だったと言えるでしょう。お互いの立場が違っても、それぞれの家庭の時間を尊重し合える関係を築いていきたいものですね。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。