いつからQR注文が当たり前になったのでしょうか。友人と外食した際、オーダーに思いのほか時間を取られ、時代の変化を実感しました。便利さに追いつけない自分に、年齢を感じた筆者の体験談です。

久々の再会でよみがえった空気感

約7年ぶりに会ったママ友。遠くから大きく手を振る姿に、懐かしさがこみあげました。

互いに「記憶の中の姿」とは少し違って見えます。予約した店へ向かう途中、ママ友が自信満々で別の扉へ進みはじめました。

「そっち、入口じゃないから!」
とツッコミを入れると、本人は顔を赤らめて爆笑。変わらない“抜けた感じ”に、久しぶりの距離も一気に縮まりました。

QRオーダーに振りまわされる私たち

お店に入るとQRオーダー方式。
「こういうの増えたよね」
「紙のメニューの方が、分かりやすいのに」

ぼやきつつ操作を始めるものの、さっき見つけた料理がどこにもない。セットの選択で迷い、確認ボタンが反応せず、ふたりそろってアタフタ。

さらに、取り皿を頼もうと店員さんを呼んだら、
「取り皿は、タブレットからご注文お願いします」と案内されました。

「え、取り皿まで!?」

と視線を交わした瞬間、なぜかツボに入り、ふたりで肩を震わせて笑ってしまいました。

「こういうので戸惑うあたりが、年齢でてるよね」と苦笑しつつ、ようやく料理にたどりつきました。