筆者の話です。
若い頃は、熱中する同世代を「何が楽しいんだろう」と眺めていました。
けれど大人になって出会った『ある楽しみ』が、私の日常を思いがけず変えていき──。

本性に気づく

ある休日、集めていたアイテムを整えながら眺めていると、ふと若い頃の自分がよぎりました。
友人のあのときの表情が、ふいに頭の中で鮮明によみがえったのです。
当時、趣味に夢中になる人を「不思議」と思っていた私が、今はすっかり同じ顔でその感覚を味わっていました。

あの頃の私は、夢中で話す友人の表情を「理解できない」と切り捨てていました。
誰かの『好き』を笑うことで、自分を保とうとしていたのかもしれません。
そのことに気づいた瞬間、胸の奥に静かな熱が広がりました。

好きの力

今の私は、趣味が心の支えになり、毎日を前向きにしてくれる存在だと感じています。
大人になって少し余裕ができたからこそ、思いをかける深さも変わるのだと思います。
その深さが楽しさにつながり、自分の機嫌を自分で整えられるようになりました。

若い頃の自分には戻れないけれど、あのとき理解できなかった『誰かの楽しさ』が、ようやく分かるようになった気がします。
大人になってやっと、人の『楽しさ』に寄り添えるようになった自分が少しだけ好きになれました。
『好きの力』に救われる日が来たことを、今では少し誇らしく感じています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。