夫婦は平等。いい考えですが、行き過ぎた平等主義は時にトラブルを招くようです。筆者の知人Aさんは結婚するときに、夫と生活費は折半と約束しました。夫婦で納得して決めたルールでしたが、Aさんの妊娠によって2人のバランスは崩れてしまいました。妊娠しても融通が効かず「平等」の本当の意味を見失ってしまった夫に、追い詰められていくAさんを救ってくれたのは意外な人物でした。

そして夫がお見舞いに来てくれたタイミングで「……もう、仕事辞めようかな。このままじゃ赤ちゃんも私も、持たない気がする」とポツリとこぼしてしまったのです。

Aさんの言葉を聞いた夫はあろうことか「辞めてもいいけど、生活費の折半分のお金は出してもらうからね。貯金から出すなりしてよ」と言い、さらに「あと、入院中に俺が代わりに家事やった分、退院したらAがまとめてやってね」と言うのでした。

「平等」の勘違いを正してくれた看護師さん

こんな状態で出産して大丈夫か不安でたまらなくなったAさんは、看護師さんに泣きながら相談しました。すると、看護師さんは深刻な事態だと判断。お見舞いに来た夫に厳しくも愛のある指導をしてくれたのです。

看護師「旦那さん、よく聞いてください。お金も家事も分担できますが、出産という命がけの大仕事は奥さんにしかできないんです。その負担を折半できない分、他の部分でサポートしてあげようと思えませんか? このままでは奥さんの心も体も壊れてしまいますよ」

専門家である看護師さんから諭されたことで、夫は自分の考えが「ただの理屈」でしかなかったことにようやく気づきました。

その後、妊娠中ずっと体調がよくなかったAさんは仕事を辞めましたが、夫は「今までごめん。今は僕が支える番だから」と受け入れ、Aさんも今の夫となら子育てをしていける希望が湧いているそうです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。