家事の分担は難しいものです。「どうして私ばかり?」というモヤモヤを抱えつつ、波風を立てないように飲み込んでしまっている方もいるのではないでしょうか。今回は、筆者の友人が夫とのエピソードを聞かせてくれました。

「あれ、今日の味、なんか薄くない?」

夫に悪気がないのは分かります。
でも、限界ギリギリで頑張っていた私の心は、その一言でポキッと音を立てて折れてしまいました。

涙の訴えと意外な反応

「もう無理」
私は箸を置き、泣きながら言いました。
「私だけが家事するの、当たり前じゃないからね!」

いきなり声を荒げた私に、夫はとても驚いた様子でした。
でも、腹を割って本当の気持ちを伝えるうちに「言われるまで甘えていた」と素直に認めて、反省してくれたのです。

そこから「週に一度の夫ごはんの日」がスタート。
最初は焦げたチャーハンや味の濃すぎるカレーでしたが、人が作ってくれるご飯のありがたさは想像以上でした。

少しずつ、チームになっていく

夫婦でも──いえ、夫婦だからこそ、言葉にしないと伝わらないことがあります。

あの日、勇気を出して気持ちを夫に伝えて、本当によかった。
今では「今日、俺が作ろうか?」と自然に言ってくれる日も増えました。

完璧な料理ではなくてもいいのです。
互いの大変さを理解し、助け合える関係になれたことが何より嬉しい変化でした。

あの出来事をきっかけに、少しずつですが、私たちはようやく本当のチームに近付いている気がします。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。