きょうだいがいて得られる幸せもありますが、きょうだいがいるからこその苦悩というのも存在するものです。
今回は筆者の知人A子さんにお話を聞きました。

明らかに妹を大切にする両親

A子さんには4歳下の妹がいるのですがが、両親は妹を溺愛していました。
買ってもらえるものだけでなく、とにかく何でも妹優先な両親。
そんな日々にウンザリするだけでなく、例えば喧嘩をしたら、

「お姉ちゃんなんだから謝りなさい!」

と、妹のほうが悪い時でも、必ずA子さんが先に折れないといけなくなるのです。
そんな妹贔屓は、大人になっても続いていて……。

私の大切なネックレスがない!! 一体どこへ!?

2人とも大人になり、立派な社会人となりました。
2人とも未婚で実家に住み続けていましたが、A子さんには家を出る予定がありました。
実は彼にプロポーズを受けていて、数か月後に一緒に住む約束をしていたのです。
そんな彼のプロポーズから1か月後に、事件が起きてしまいました。

A子さんは彼に貰ったネックレスを大事にしまっていたのに、それが突然なくなったのです!
どれだけ探しても見つからず、両親に聞くも「知らない、落としたのでは?」と言うではありませんか。

彼からプロポーズで貰った、大切なネックレス。
血眼になって探しても見つからず、彼になんて言おうか想像しただけで涙が溢れそうでした。

その日の夜、酔って帰宅した妹がリビングで大爆睡しているのを見たA子さん。
妹を起こそうとした瞬間、A子さんは怒りで震えが止まらなくなりました。なんと……

この期に及んでも

妹の首に、A子さんの大切なネックレスがつけられていたのです!
A子さんは怒りを抑えられず、眠っている妹を激しく揺さぶり、問い詰めました。
そのまま妹に怒鳴っていると、両親が何事かと寝室から出てきたので、A子さんは全てを説明したのです。

「今日合コンだったから、ちょっと借りただけなのに!」