時代は変わっても、親世代の価値観はなかなか変わらないものです。実家に帰省した際、昔ながらの時代錯誤な空気にもどかしさを感じる方も多いのではないでしょうか? 今回は、筆者の友人が体験したエピソードをご紹介します。

昭和が息づく実家

私の実家は典型的な「昭和の家庭」です。

父は「男子厨房に入らず」を絵に描いたような人で、帰省すると母と私だけが台所に立ち、父と夫は座って酒を飲むのが当たり前。

しかし、夫の実家は義父も家事をする進歩的な家庭。
さらに私たち夫婦の間でも「家事は平等にシェア」が常識です。

夫にとって、「女だけが働き、男は王様のように座っている」という我が家の状況は、どうにも居心地が悪かったようです。

夫の決意に、父は……

そこで、私たちは話し合って決めました。
「今年は実家でも、普段通りの私たちのスタイルを貫こう!」と。

そして迎えた実家への帰省。
夕食の準備が始まると、夫は荷物にしのばせてきた花柄のエプロンをつけて、台所に現れました。

「お義母さん、僕にも一品作らせてください!」

父は目を丸くして、
「おいおい、なんだその格好は。婿殿に台所仕事なんかさせられるか! 男は座ってればいいんだ!」
と怒鳴りました。

いつもの台詞ですが、今回の私たちは一味違います。

父を黙らせた一言

私はすかさず笑顔で返しました。

「お父さん、今は令和だよ。私たちの家では家事は平等に分け合うのが当たり前なの。そのほうが楽しいし、座って待ってるだけの男なんて、今の時代モテないよ?」

空気がピキッと凍りつきましたが、夫は慌てることなく「僕、料理好きなんですよ~!」と明るくフォローし、手際よく野菜を切り始めました。

母も「助かるわぁ」と嬉しそう。
孤立無援になった父は、ブツブツ言いながら手酌で酒を飲むしかありませんでした。