「今から同僚を連れて帰るから」。夫からのこの連絡に、背筋が凍った経験はありませんか? 家はくつろぐための聖域。こちらの都合もお構いなしに、突然の来客を告げられるとパニックになりますよね。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。

「大切なお客様だからこそ通せない」

私はドアの隙間から高らかに宣言しました。

「ごめんね、今日はお掃除してないから、あなたの大切なお客様をこんな汚い部屋に通せないわ。外で楽しんできて!」

そのまま夫の目の前でガチャリと扉を閉めると、外から同僚の爆笑する声が聞こえてきました。
「お前の奥さん最高すぎるだろ! 言う通り外に行こうぜ」

夫のメンツは丸つぶれ。
しかし、完全に自業自得です。

アポなし訪問の終焉

数時間後、帰宅した夫は、怒るどころかしょんぼりしていました。

なんと、同僚に「アポなしで連れて行くお前が悪い」「奥さんの対応は完璧だ」と散々説教されたそうです。

「ごめん、調子乗ってた……」と謝る夫。
それ以来、夫が事前の許可なしに誰かを連れてくることはなくなりました。

理不尽な要求には、ユーモアと毅然とした態度で返すのが一番の薬ですね。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。