「今から同僚を連れて帰るから」。夫からのこの連絡に、背筋が凍った経験はありませんか? 家はくつろぐための聖域。こちらの都合もお構いなしに、突然の来客を告げられるとパニックになりますよね。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
完全オフモードの私を襲ったLINE
週末の夜、すっぴんに部屋着、前髪はピンで雑に留めたチョンマゲ状態という、完全オフモードでテレビを見ていた時のことです。
同僚と飲みに行っている夫から届いたLINEに、血の気が引きました。
「今から同僚を一緒に連れて帰って、うちで二次会するわ! 10分後に着くから」
……いやいやいや、何を言っているの? 10分後? ここに?
湧き上がってきた怒り
見渡すと、リビングには洗濯物の山、テーブルには食べかけのお菓子。
ここへ他人を通すなんて、私のプライドが許しません。
反射的に立ち上がり、片付けを始めていた私は、ふと思いついて手を止めました。
「そもそも、なぜ夫の見栄のために、私が慌てふためかなければならないの?」
ピンポーン。
インターホンが鳴ると、私はドアチェーンをかけたまま、数センチだけドアを開け、「おかえりなさーい!」と挨拶しました。
見ると、そこには焦った様子で「なんで開けないの?」と言う夫と、気まずそうな同僚。
おそらく、同僚は遠慮したのに夫がむりやり連れてきたのでしょう。