息子が持ち帰った「残酷な調査結果」
そして次の練習日。
帰ってきた息子は、妙に晴れやかな顔をしていました。
「母ちゃん、聞いてきたよ」
「お、どうだった? みんな自分で洗ってたでしょ?」
息子は、残酷な調査結果を発表しました。
「あのね、今日来てた12人全員に聞いたんだけど」
「うん」
「『自分で洗ってる』って答えた人、ゼロ人だった」
「えっ」
「『お母さんが洗う』が10人、『お父さん』が1人、『洗わない』が1人。だから、『自分で洗え』って言ってるのは、うちの母ちゃんだけだったよ」
これからは、正直な気持ちで向き合いたい
息子は続けました。
「でも、お母さんたちは『みんな通る道なのよ。初めは洗ってくれって子どもに言うんだけど、洗わなかったり上手に洗えてなかったりするから、結局お母さんが洗う羽目になるのよ』って言ってた」
わが家も含め、まさかほぼ全員が「洗ってもらっている」とは……。
「みんなやってる」作戦は見事に失敗。ウソをついてまでやらせようとした自分を少し反省しました。でも、泥んこのズボンを見て「大変だ」と叫べるのは、息子がそれだけ練習に打ち込んでいるからこそ。これからは「みんながやってるから」ではなく、「お母さん一人じゃ大変だから、一緒に砂を落とそう」と、正直に協力をお願いしてみよう。少しだけ素直な気持ちになれた週末でした。
【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。