喧嘩のたびに更新される残酷なリスト
娘のクラスでは、LINEのプロフィール欄(ステータスメッセージ)に「A子、B美、C子、ズッ友!」などと、仲良しの名前を列挙するのが流行っているそう。
実際の画面を見せてもらうと、確かに多くの友だちがやっています。
娘はAちゃんとケンカをした直後、この「公開リスト」から自分の名前だけを削除されたというのです。
誰からでも見える場所で、あからさまに「お前はもう仲間じゃない」と示される行為。思春期に差し掛かる多感な時期の娘にとって、その衝撃は計り知れません。私から見てもこれは堪えます。
娘いわく、このメンバー表はコロコロ変わるそうで、そのたびに一喜一憂して辛いとのことでした。
画面に振り回される娘に伝えたこと
まずは娘の傷ついた気持ちをしっかりと受け止めた上で、私は娘に伝えました。
「今はその画面が世界の全てに見えるかもしれないけれど、そこに映る文字だけで、あなたの価値は左右されないんだよ」と。
名前が載っているかどうかで不安になるのは、相手の機嫌に振り回されている証拠。それは本当の友情ではないし、画面の文字ばかり気にするのは時間の無駄だと諭しました。
「大切なのはスマホの画面じゃなくて、目の前にいる相手との向き合い方だよ」
可視化されるトラブルから子を守るために
娘は、私の言葉を反芻するように少し考え、「たしかにあの子のプロフィール、先週もメンバー変わってた」と、憑き物が落ちたような顔を見せました。
その後、Aちゃんとは学校で話して仲直りしたそうです。
プロフィールの名前が復活したかは聞いていませんが、娘はもう気にしていない様子。
スマホを持つと、本来なら当事者だけで終わるケンカが可視化され、周囲に見せつけるような形になる恐ろしさを感じました。
「画面の中が全てじゃない」とわかっていても、不安になるもの。
大人が折に触れて、その視点を伝えていく必要性を痛感したのでした。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。