私が、冷蔵庫のキャパを無視した夫の「爆買い」に頭を抱えていたある日。なんと今度は勝手にあるものを購入して……? 怒りが頂点に達した私は、「ある権限」をすべて夫に託し、その責任を明確にしました。その結果、夫が直面した現実とは? 友人が、体験談を語ってくれました。

ブチ切れた私が夫に託した「全権限」

ある日のこと。宅急便で届いたのは、なんと小型の冷凍庫。

夫がいつものように相談もなく勝手にポチったのです。

「これでもっと買えるから」と無邪気に言う夫に、私の堪忍袋の緒が切れました。

「どこに置くのよ!」

そして、私は怒りに任せて宣言をしました。

「この冷凍庫は私は触らないから! 中身の管理も、在庫の把握も、賞味期限も全部お願いね!」

買うだけ買って消費できない夫の末路

最初は喜んで肉や魚を詰め込んでたまに料理をしていた夫ですが、すぐに現実に直面しました。

カチコチの塊肉はすぐには使えないし、私がその食材を使って料理しないので在庫は減りません。

すぐに冷凍庫はパンパンになり、底からは「いつのか分からない肉」が出てくる始末。管理する中で、うっかり賞味期限を過ぎて食材を無駄にしてしまったこともあったそうです。

夫は「買うとき」がピークで、その後の消費計画はゼロ。今まで私がどれだけ苦労してやりくりしていたかに、この惨状を見てやっと気付いたのです。

少しだけ意識が変わった夫

「管理する大変さ」と「食べきれない現実」を身をもって知った夫。

最近では、夫は、「なにかいるものある?」と聞いてから大型倉庫店に出かけるようになりました。

そして、「この肉、魚、野菜、調味料はまだあるからいらない。玉子、牛乳、トマトはお願い」という私からの指示を守るようになりました。

それでも、未だに「これいる?!」というものを買ってくる夫なのでした。

【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。