筆者の先輩Kさんは、独身を貫くと決めていましたが、60歳で思いがけず結婚しました。長年憧れていた“家族との時間”を手に入れ、今では子どもや孫に囲まれて幸せに暮らしています。人生にはどんな可能性もあるのだと感じさせてくれるエピソードです。

素敵なご縁

そんな先輩が60歳を迎えたころ、突然「実はね、結婚するの」と話してくれました。
あまりの驚きに、思わず言葉を失ってしまったほどです。

お相手は、奥様を病気で亡くされた男性。すでにお子さんもお孫さんもいて、にぎやかな家族に囲まれて暮らしている方でした。
「私ね、まさか自分にこんなご縁があるなんて思ってもみなかったのよ」と、照れたように笑う姿がとても幸せそうで、胸が温かくなりました。
先輩はずっと憧れていた“家族との時間”を手に入れ、今では子どもや孫たちに囲まれながら穏やかな日々を過ごしているそうです。

可能性は無限大

人生は、予想できないほど広がりがあるようです。
年を重ねても、新しい扉はふいに開くものなのだと、先輩は身をもって教えてくれました。
人との縁は本当に不思議で、思いがけない形で未来を変えていく力があります。
先輩の姿を見ていると、「今の自分の場所がすべてじゃない。これから何が起こるか、楽しみにしていていいんだ」と、前向きな気持ちになれるのです。

【体験者:50代・筆者 回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。