対人関係にストレスは付きもの。蓄積されたストレスを誰かに話すことで発散しているという方も少なくないでしょう。面白おかしくネタにできていたり、ときどき話したりする程度なら、それでよいと思います。でも、行き過ぎた愚痴は聞き手にストレスを与えてしまうことも……。今回は筆者の知人の体験談を紹介します。

変わり者の父

身内の私が言うのも難ですが、うちの父はかなりの変わり者です。

小学生だった私が違和感を覚えるほどの極端な倹約家で、さらに、明らかに一般的ではない持論を強引に人に強要するタイプです。家族でなければ距離を置きたくなるような性格でした。

一方、母は人当たりがよく、母が父に対して長年苦労してきたことは一目瞭然。
娘の私から見ても、その心労は計り知れないものがあっただろうと察しています。

母の愚痴

私たち子どもが幼いうちは、母が父についての愚痴を吐くことはありませんでした。しかし私が高校を卒業した頃から、母から父の愚痴を聞かされるようになりました。

最初のうちは「お父さんヤバ過ぎ……」などと共感しながらも、「私だったらこう話す」「嫌だって言った?」「こんな風に伝えてみたら?」など、アドバイスを交えて愚痴を聞いていました。

しかし母は「言ったって無駄だってわかってるでしょ?」とアドバイスには少しも耳を貸しません。どうやら母は、解決ではなく「聞いてほしい」だけだったようです。

エスカレート

それから何年も何年も、母からは父への不満をたくさん聞かされました。

娘の言動としては厳しすぎるかもしれませんが、私は母に離婚を勧めるようになりました。

何年も同じような愚痴を繰り返しているだけで、状況を変えるための行動は起こさない母。そんな母が幸せになるためには、物理的に離れるしかないと思ったのです。

社会人としてもある程度経験を重ね25歳になったある日、私はついに母にこんな提案をもちかけました。

「私が独身のいまなら援助もできる。離婚するならいまが最後のチャンスだよ」

しかし、母はそれでも離婚には踏み切れないようでした。