友人Yの話です。
入院中の義母の世話を任されていたYは、毎日のように病院へ通っていました。
けれど『来るだけ来て口だけ出す』親戚の一言で、Yの胸に積もっていたモヤが静かに爆発したのです。

通い詰めの日々

Yの夫は長男で、玄関別の二世帯同居住宅で義母と暮らしています。
義母が入院したと聞き、Yはできる範囲で力になろうと毎日のように病院へ足を運んでいました。
面会時間に合わせて動き、必要な物を整え、足りない物があれば買い足す。
義母の希望で大部屋に入っていることも理解し、Yなりに環境を整えていたのです。
すると、夫の兄弟たちも、数日に一度は同じ時間帯に顔を出すようになりました。

軽く言われた「その一言」

夫の兄弟たちが顔を出すようになると、Yのほうを見ながら話す人が増えていきました。
気づけば「これお願いできる?」とYに向けて言われることが多く、実務を担うのはいつもY。
とくに忙しい日ほど、頼まれる内容が重なって負担が増えていきました。