筆者の話です。
夫婦で同じタイミングにインフルエンザに罹り、助けが必要になった日。
義母の『言葉』と『行動』の差に、小さく残ったモヤの行き先とは──

思い出した言葉

夫婦揃って一日違いでインフルエンザに罹ってしまい、家の中は静まり返りました。
どちらかが動ければ何とかできることも、二人ともダウンすると途端に回らなくなります。
体を起こすだけでもつらく、食事や飲み物さえ思うように準備できませんでした。

そんなとき、義母の「大変だったら呼んでね」という言葉をふと思い出したのです。
せめて買い物だけでもお願いできたら……そんな淡い期待が胸によぎりました。

頼ってみた結果

義母へ連絡を入れると「大変ね、大丈夫?」と心配はしてくれました。
けれど続いたのは「習い事があるから無理」「今日は用事があって」と断りの言葉ばかり。
感染したら困るのはわかっているものの、だからこそ他に頼れる人がいない状況でした。

電話を切ったあと、部屋に戻ると静けさがいっそう重く感じられ、寝込んだまま動けない自分が少し情けなくも思えたのです。
夫は「しょうがないよ」と言ってくれたものの、胸の奥に小さな沈みだけが残りました。