子供の所属するバスケットの少年団で、いつも態度の悪いTくん。
大人たちが手を焼いていたとき、監督から「あの子、実は」と語られた真実とは!?
筆者の友人K子が実際に体験した少年団エピソードをご紹介します。

「Tのお母さん、入院しててさ。ずっと家にいないんだよ。寂しい思いをしているみたいなんだ。本人、相当きついみたい」
「不安な気持ちが、ああいうトゲのある態度に出るみたい。だから頭ごなしに否定せず、辛抱強く見守っていこうと思っているんだ」
と打ち明けたのです。

Tくんがそんな事情を抱えていることを、初めて私は知りました。

Tくんへの接し方を改める

困った態度を取るTくんですが、実は、気持ちが整理できないまま現実を必死に生きていて、本人も、苦しんでいるのかもしれない。

翌週、私は接し方を変えてみることに。

怒るより、褒めてみる。
指示ではなく
「こういう方法もあるけど、どうしたい?」
と意見を聞く。

「今日のリバウンド、チームを救ったね!」
「T君がいると力強いよ」

そう声掛けをすると、Tくんは小さく「うん」と頷き、やがて反抗的な態度が徐々に減るように。

変わっていったTくん

それからのTくんは、チームメイトがミスするとさりげなくフォローに回ったり、試合でミスした仲間に声をかけたりと、態度が明らかに変わっていきました。

あるとき、ハーフタイムに私のところへ来て

「コーチ、今日勝てるから! おれたち、めっちゃ調子いい」
とドヤ顔。

まっすぐな自信に満ち、いつの間にかチームに無くてはならない存在になっていました。

子供の「困った行動」は理由がある場合も

「子供の困った行動」には、その背景や深い事情がある場合もあります。

表面だけを見て腹を立てていた自分を反省するとともに、「正論を言って注意する」だけでなく、子供の心の揺れ動きを汲み取って、寄り添うことの大切さを知った出来事でした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。