これは、筆者の友人A子が職場での陰口に耐えながらも、ある出来事をきっかけに自分を信じて反撃したお話です。人間関係に悩む人へ勇気をくれる物語です。

そして当日、プレゼンは大成功。
クライアントからも「資料が見やすくて完璧ですね」と絶賛されたのです。
会議後、上司が言いました。
「この資料はA子さんの努力のおかげ。みんな、彼女の仕事ぶりを見習ってほしい」
その瞬間、M子とS子の顔から一気に血の気が引いていくのを、A子は冷静に見つめていました。

静かな一言で、自分を取り戻す

休憩室に戻ると、M子がバツの悪そうな顔でA子に話しかけました。
「ごめんね、いろいろ言っちゃって。仕事、大変だったでしょ」
そのとき、A子はにこっと笑ってこう言ったそうです。

「ありがとうございます。でも、人の努力を笑う暇があるなら、自分の仕事に集中したほうが、きっと楽しいですよ」

その一言に、空気がピタッと止まりました。
以来、M子たちは何も言わなくなり、むしろA子に協力的になりました。

A子は「我慢だけが正解じゃない。言うべきときは言ってもいいんだな」と感じたそうです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。