職場に小さな子どものいる同僚がいたら、周りの人も助け合い精神で何かと融通を利かせたり、仕事を代わってあげたりすることも多いのではないでしょうか。しかし、まれに周りの人の厚意や、子育て支援のための制度に甘えすぎて悪用してしまう人もいるようです。今回は周囲の信頼を裏切った同僚に関する、まさかのトラブルに巻き込まれてしまった筆者の知人、Aさんのお話です。
その翌日、不機嫌な様子で出勤した同僚は「なんで休みってお姑さんに言ったの!」とAさんに詰め寄りました。
「そんなこと言われても」
Aさんが困り果てていると、それを聞いていた他の同僚たちが「子どもの熱で休んだはずなのに、どこに行ってたんだ」とその同僚に尋ねました。
「それはその……私にもいろいろ都合があって」
同僚は言葉を濁し、仕事に戻りました。
その後同僚は「子どもを預けて仕事も行かずにどこに行っていたのか」とお姑さんや旦那さんに問い詰められ、不倫相手と会っていたことがバレて結局離婚されたそうです。
周りの人が気を遣ってくれていることを利用して休みをとり、不倫相手と会うのはいかがなものでしょうか。厚意に甘えるのと、信頼を裏切って悪用するのとは全く別の話ですよね。良好な職場環境を維持するためには、個々人の高い倫理観が不可欠だと感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。