血の繋がった家族だから、ずっと仲良しでいたい。そう願うのは、誰しも同じでしょう。しかし、人生の様々な局面で、その親密さが思わぬ壁となって立ちはだかることがあります。今回は筆者の知人A子さんの、近すぎるゆえに悩ましい姉妹間でのお話です。

大人になっても仲良し姉妹

A子さんには3歳年上の姉がいて、大人になっても仲良しでした。
姉の結婚式でA子さんは、嬉しさのあまり大号泣。
姉はA子さんのそんな姿を見て涙するなど、かつてはどこからどう見ても仲良し姉妹だったのですが……。

妊活中の姉と、すぐに妊娠した私

姉の結婚式から数か月後、A子さんも結婚しました。
そしてA子さんはすぐに妊娠したのですが、その頃から姉との距離が変わってきたように思います。

実は姉も妊活をしていたそうですが、なかなか授からないと聞いていました。
そんな姉に結婚後すぐ妊娠報告をするのは、正直ためらいました。
それでもいつまでも隠しているわけにもいかないので、意を決して報告すると、

「本当におめでとう!! 身体無理せずにね、何かあったらすぐ頼るんだよ!」

そう姉から返事が来て、ホッとしたものです。

その後は無事第一子を出産し、初めてのお正月を迎えることになりました。

なんだか姉の様子がおかしい?

実家へ帰ると、既に姉夫婦が来ていました。
姉夫婦とは久しぶりに会うのですが、なんだか姉と目が合わない気がするのです。
しかも、心なしか姉はずっと涙目になっているような気がしました。

どうしたのかと尋ねましたが、「何もない」と言って、すぐA子さん以外の人と話し出すのです。
明らかに様子がおかしかったのですが、A子さんはそれ以上追及できませんでした。

そのまま食事をとったり、各々がのんびり過ごしていたのですが、トイレに行ったはずの姉がなかなか帰ってこないことに気が付いたA子さん。
ふと心配になって、トイレを見に行くことにしました。

ところがトイレは空室で、姉はいません。
ふと荷物置きを見ると姉のカバンがなく、まさかと思い玄関を見ると、姉の靴もありません!
一同大慌ての中、姉の夫が申し訳なさそうに口を開きました。