田舎育ちの私にとって、都会でバリバリ働くお嫁さんは「住む世界が違うドライな人」でした。しかしある日、孫が握りしめていたボロボロの布を見て驚愕します。お嫁さんがボロボロの布を使い続けた「真の理由」とは……? 友人が、体験談を語ってくれました。
孫が握りしめていたのは、10年前に贈った私のギフト
それから何年も経ったある日、久しぶりに息子夫婦の家に遊びに行ったときのこと。
もう小学生になった孫が、お昼寝のとき1枚の布を握りしめていました。見覚えのある、くったりと馴染んだ布です。
私が不思議そうに眺めていると、お嫁さんが優しく教えてくれました。
「これ、私が妊娠したときに、お義母さんからいただいたものですよ。今では息子のお気に入りの安心毛布になってるんです」
私は驚きました。
まさか、何年も前のひざ掛けを、今も、日常使いで大切にしてくれているとは。
私は「都会の人はもっとドライな印象だったけど、物持ちよく大事にしてくれるのね」と、自分の偏見を恥じました。
彼女が語った「使い続ける理由」
お嫁さんは、
「ひざ掛けを捨てない一番の理由は、これを見るたびに、お義母さんが私とこの子を思ってくれた温かい気持ちを思い出すんですよ」
私は、その言葉に胸が熱くなりました。
お嫁さんは、物そのものではなく、私の思いを汲んで、10年間も大切に持っていてくれていたのです。
私が勝手に抱いていた「都会のドライな人」というイメージは、完全に打ち砕かれたのでした。
【体験者:70代・女性主婦、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。