筆者の話です。
インフルエンザ明けの同僚が「熱が下がったから大丈夫」と出社した日がありました。
数日後の職場で起きた出来事に、休むことの「本当の大切さ」を思い知ったのです。

広がった体調不良

不安が現実になったのは、数日後のことです。
社内で体調を崩す人がぽつぽつと出始め、「昨日から熱があって」「のどが痛くて」と休む人が増えていきました。

みんなで顔を見合わせながら「あのとき無理して来なくても良かったのに」と、そっと心配した瞬間です。
誰も責める気持ちはなく、むしろ「やさしさ」が裏目に出たようで胸がつまりました。

休む勇気と大切さ

後日、回復した同僚に会ったとき「早く戻らなきゃと思って」とぽつりとこぼしてくれました。
悪気なんて一つもなく、ただ職場に迷惑をかけたくなかっただけ。
その気持ちが痛いほど分かります。

でも、仕事が大事だからこそ、休むことも同じくらい大切。
「自分だけは大丈夫」と思ってしまいがちだけれど、体調管理は自分のためでもあり、周りのためでもある。
あの日の出来事は、今も静かに私の中に残っています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。