独身だった頃、結婚している友人との食事会では、自然と義実家との話題になります。 「義実家は親戚が多くて、行事ごとも多く大変なんだよ」と聞くたびに、何の疑いもなく「お嫁さんなんだから、そのくらい頑張らなきゃだよね」と言っていました。
昭和の価値観がまだ色濃く残っていた時代で「義実家のことはお嫁さんが率先してやるのが当然」と思い込んでいたのです。 義家族との距離の難しさなど想像もせず、ただ「言葉の世界」だけで判断していました。 あの頃の私は、それ以上を深く考えることもなかったのです。