いつも派手で、学校の参観でもひときわ目立っていた母。
そんな母を、子供の頃は恥ずかしく思っていたのですが、大人になって意外な理由を知って!?
筆者の友人A子の母とのエピソードをご紹介します。
そんな母を、子供の頃は恥ずかしく思っていたのですが、大人になって意外な理由を知って!?
筆者の友人A子の母とのエピソードをご紹介します。
赤い口紅に派手な服の母
私は幼いころ母の外見が少し苦手でした。
母はいつも派手な身なりをしていて、スーパーに行く時も、学校参観や保護者会へ行く時も、赤い口紅をしっかり塗り、柄物のブラウスを好んで着ていて、耳には揺れるイヤリング。
髪も、くるくると巻いて完璧にセットされていました。
もっと普通でいてほしい!
学校参観の時にはクラスの友達に
「A子のお母さん、派手だねー」
「来たらすぐ分かるよ」
と笑われるたびに恥ずかしくなり、心の中で
「お母さん、頼むからもっと普通でいてよ」
と思っていました。
母を反面教師に成長
その反動か、私自身は落ち着いていてシンプルなスタイルを好むように。
それを見た母には
「あなた、地味すぎない!?」
「若いのだから、もっとファッション楽しんだら?」
と言われましたが、
「母みたいに目立ちたくない」
という思いが強く、母を反面教師に成長していきました。
「昔はギリギリだった」母の意外な告白
時が流れ、私は家を出て社会人になり、やがて結婚して母になりました。
仕事をして、家事をして、子育てをする毎日は充実していましたが、家族を優先した忙しい日々に、自分を見失っていくような感覚もありました。
そんなある日、帰省した時のこと。
たまたま母と二人で台所に立つと、母が唐突に
「昔は、毎日が本当にギリギリでね」
と笑いました。