筆者の話です。美容院に行くたびに、担当の方が必ず「推し活」の話題を振ってきます。気をつかわずにいられる関係は、相手任せではなく、自分の小さな工夫から始まるのかもしれない──そう感じた出来事です。

気づいた「力の入りすぎ」

美容院は、本来なら気持ちをほぐせる場所のはず。
それなのに、雑誌を手にしても気持ちが落ち着かず「あ、私が勝手に力を入れてる」とそのとき初めて自覚しました。

そこで思い切って、推しの話題ばかりにならないよう、最近の出来事や新しく始めた趣味の話を少しずつ混ぜてみることに。
無理に明るく振る舞うのではなく、自然な話題を差し込んでいくことで、会話の空気がやわらかく変わっていくのを感じました。

関係は小さな工夫で変わる

「推し活」の話を振られてドキッとする日もありますが、前よりストレスは減ったように思います。
相手との距離を整えるのは、相手の気遣いだけではなく、こちら側の工夫でも少しずつ変えていける。
美容院でのやりとりを通して、そんな小さな気づきをもらいました。

気をつかわなくていい関係は、一方的に作られるものではなく、小さな会話の選び方ひとつで、関係の空気はやさしく変わっていく。そんな実感が今も心に残っています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。