筆者の話です。美容院に行くたびに、担当の方が必ず「推し活」の話題を振ってきます。気をつかわずにいられる関係は、相手任せではなく、自分の小さな工夫から始まるのかもしれない──そう感じた出来事です。

毎回同じ話題にモヤっと

美容院に通うようになってから、担当の方は、私が以前話した「推し活」の話を毎回のように持ち出してきます。
最初に楽しそうに語ったからだと思いますし、お客様ごとの話題を覚えるのもお仕事なのだろうと理解もしています。
けれど、来店するたびに同じ話が繰り返されるようになると「今日はあまり気分がのらないな」と感じる日もありました。
せっかくのリフレッシュ時間なのに、会話がうまく噛み合わず、心のどこかがそわっと落ち着かなくなるのです。

自分を責めてしまう瞬間

担当の方が悪いわけではない。
少しでも楽しい時間を過ごしてもらおうと話題を振ってくれている。
そう頭ではわかっていました。

「最初に嬉しそうに話した私が悪いんだよね」と、自分に言い聞かせるように思ってしまうこともあります。
今は推しの話をしたくない日もあるのに、つい会話を切らさないように気をつかってしまう。
そのとき、ふと「また同じ話をしなきゃいけないのかな」と胸がきゅっとしたのです。