筆者の話です。
テレビで見る「にこやかなオペレーター像」を信じて応募した私。
入社初日、想像を超える現場にただただ呆然とした出来事です。

息つく暇もない電話ラッシュ

研修後、初めて受けた電話は緊張で声が少し震えていたと思います。
対応を終えた直後に次の着信ランプが光り、その次もすぐ続く。
ひと息つく間もなく押し寄せる着信の波にのまれ、座っているだけなのに体力がじわじわ奪われていく感覚がありました。

受話器では追いつかず、ヘッドセットがないとメモも取れない状況に気づき、思わず目を瞬かせてしまったほどです。
「電話って、こんなに止まらないの?」
その驚きはしばらく胸に残り、気づけば毎日が必死の受電で過ぎていきました。

座っているだけに見える「現場」

傍から見ると、静かに座って話しているだけの仕事に見えるかもしれません。
けれど実際は、次々とかかってくる電話に合わせて気持ちを切り替えたり、内容を整理したりと、瞬発力と集中力の連続。
表からは分からない慌ただしさがあり「思っていたよりずっと頭を使う仕事だ」と感じたのを覚えています。

コールセンターの仕事は、静かに座っているだけに見えるけれど、実は体力も気力も大きく消耗する「現場の仕事」
入って初めて、そのギャップの大きさに気づいた出来事でした。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。