筆者知人のA子の祖母は認知症で、施設に面会に行っても誰のことも認識できないそう。そんな祖母の「ある場面」に遭遇したA子は、認知症によって起こる「忘れる」という症状について、深く考えさせられたそうです。
母の言葉にハッとしたA子さん。「忘れる」ことで祖母が傷つかないようにする、体の防御反応なのではないかと思ったそうです。子どもが先に亡くなる、という耐えられない苦しみから、心を守るために忘れる。それも母の愛なのかもしれません。
【体験者:20代女性・会社員、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:佐田 静
FTNコラムニスト:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。