家族の未来に関わる重要な選択ほど、正解が見えなくて迷いますよね。でもそんな時こそ、冷静になって物事を考えることが大切になってきます。今回は、筆者の友人のエピソードをご紹介します。

数字が突きつけた現実

私たちは家計を徹底的に見直し、無駄を削り、転職後の収支をシミュレーションすることに。

結果は残酷でした。
転職後の収入で、今の生活を維持することは到底不可能だったのです。

私は夫に「子どもの教育費だけは削りたくない」と伝え、副業や別の転職先の検討などを勧めました。

数字という現実を前に、夫もようやく自分の夢だけではなく、家族の生活について真剣に考え始めたようです。

その後、夫は転職活動をやり直し、多少の年収減で済む会社への転職を決めました。

納得できる決断で深まった夫婦の絆

転職後、「夢を応援してくれてありがとう。おかげで満足のいく転職ができたよ」という夫の言葉に、私も救われました。

ただ感情的に反対するのではなく、現実的な課題をクリアにしたことで、お互いに納得できる答えに辿り着けたのだと思います。

夫婦の絆が試され、そして強くなった出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。