ご近所のママ友と「ちょうどいい距離感」のお付き合いが始まりました。ところがある日を境に、私の中で“違和感”が芽生え始めて……。気まずくならずに線を引けた、そんな出来事です。
限界を感じて、やっと伝えたひと言
そんなある朝、下の子が微熱でバタバタしていたとき、またLINEが。
『今日無理だったら全然いいから! 一応聞いてみた〜』
“正直、今日は勘弁してほしいな”という気持ちを飲み込みつつ、ようやく決心して返信しました。
「実は最近、下の子の体調が安定しなくて……朝の送迎もギリギリなんだ。これからはちょっと厳しいかも」
あっさりした反応と、自分の境界線
Aさんからの返信は、
『そっか、ごめんね! 無理言っちゃった〜! 今までありがとう!』
思った以上にあっさり。
その後Aさんはレインカバー付きの自転車を購入したようで、雨の日も自力で登園する姿を見かけました。
今も挨拶や立ち話は変わらず、関係が気まずくなることはありませんでした。
“頼る”と“甘える”の境界線って、難しい。ですが、相手のペースに巻き込まれすぎないためには、自分のラインを伝える勇気が必要であることを学びました。同時に、相手も私が線を引いたことに対してあっさりと受け入れるキャパシティを持っていたという事実でした。自分のラインを伝えたことで、Aさんは自力で解決策を見つけ、私たちも以前と変わらない良い関係を続けることができています。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。