お正月は家族が集い、お年玉を交換し合ったり、おいしいものを食べたりと楽しい時間を過ごしている人も多いと思います。しかし、お正月の親族の集まりにどこか憂鬱になる人も少なからずいます。今回は、筆者の知人A子が姉妹間のマウントに辟易としたエピソードを紹介します。

姉が差し入れてくれた「高級おせち」はうれしいが

ここ数年、姉は高級おせちを実家に差し入れてくれます。そのおせちもありがたい反面、手放しでは喜べないというのが正直なところです。

というのも、姉の中では母が作ったおせちよりも、高級おせちの方が上という考えが強く、「お母さんが作ったおせちはさみしい」「見た目がよくない」と母の前でも口にします。また、母は煮物などを用意してくれるのですが、母の作ったものは手をつけないどころか、家族が母の作った煮物を食べていると「え、そんなもの食べないで、このおせち食べなよ」と言ってきます。煮物を作った本人の気持ちを考えると複雑な気持ちです……。

さらに、妹は実家に帰省する際、駅最寄りのスーパーでオードブルを買い、持参したことがあります。姉はこのオードブルについても「ショッピングモールのでしょ?」と一蹴し、自分のおせちと一緒に並べることを嫌がっていました。

姉は家族のために良かれと思ってお金を年末年始に使ってくれるものの、その伝え方がそれぞれの気持ちを踏みにじっているようにも思い、よい気がしないのが正直なところです。高級なものを食べられるのはありがたいし、うれしいですが、本当の「おもてなし」とは何かを考えてほしいと切に願います。来年こそは、金額やブランドに関係なく、お互いの気遣いを尊重し合える穏やかなお正月にしたい。そのためにも、一度姉としっかり話し合う勇気を持とうと思っています。

【体験者:30代・会社員女性、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。