筆者の話です。
東京旅行中に体調を崩し、タクシーでの移動を選ぶことに。
不安でいっぱいの時間の中で、運転手さんのひと言がそっと心をゆるめてくれました。
東京旅行中に体調を崩し、タクシーでの移動を選ぶことに。
不安でいっぱいの時間の中で、運転手さんのひと言がそっと心をゆるめてくれました。
熱中症っぽくなり、タクシー移動を選ぶ
東京旅行中、荷物の重さと広い駅を歩き回ったせいか、立ち止まった瞬間に視界がふっとにじみました。そのあと、体全体が急に重くなり、このまま歩き続けるのはむずかしいと判断。
ベンチで休んで水分を取った後、タクシー移動を選ぶことにしました。
現在地からホテルまでは距離があり、アプリの目安は4,000〜5,000円。
運転手さんにも「そのくらいかな」と言われて少し肩の力が抜けました。
座席に落ち着きながら「とにかく早くホテルに着きたい」と心の中でつぶやいていたのです。
渋滞に巻き込まれ、じわじわ募る不安
走り始めは順調でしたが、都心へ向かうにつれ車が増え、流れがゆっくりになっていきました。
信号待ちのたびにメーターが小刻みに上がり「え、こんなに早いの?」と胸の奥がざわつきます。
アプリの表示を上回りそうな気配に、焦りがじわじわ広がりました。
旅行初日の予定外の出費に、気持ちは落ち着く暇がありませんでした。
つい本音が漏れ、ドキドキがピークに
メーターが予想以上の速さで進んでいくのを目の当たりにし、とうとう耐えられず、
「もう少しかかりますよね……?」
と運転手さんに聞いてしまいました。
言うつもりのなかった言葉が勝手に口をついて出て、自分でも余裕がなくなっていたのがわかります。
体調のしんどさと金額への不安が重なり、車内ではずっとそわそわした時間が続いていました。