筆者の話です。
夫は「毛布の端を足の指に挟まないと眠れない」という強いこだわりがあり、くたくたの毛布を今も愛用しています。
買い替えたいのに進まない“理想の一枚探し”に、なぜか私まで振り回される週末です。
夫は「毛布の端を足の指に挟まないと眠れない」という強いこだわりがあり、くたくたの毛布を今も愛用しています。
買い替えたいのに進まない“理想の一枚探し”に、なぜか私まで振り回される週末です。
こだわりがピークに達した瞬間
ある日、夫が店内で五種類ほどの毛布を端から順に触り比べ始め「これも違う、これも違う」とつぶやく姿を見て、思わず私は腰に手を当てました。
(もう、どれでもいいじゃない……)
心の中でそうつぶやきつつ、疲れがじわじわ押し寄せてきます。
それでも夫は一枚一枚丁寧に確認し「気に入った毛布じゃないと眠れないんだよね」とぽつり。
その言い方があまりに切実で、面倒くささと同時に「この頑固さが夫らしいな」と感じてしまい、力が抜けました。
毛布に振り回される日々も、悪くない?
結局その日も「理想の一枚」は見つからず、夫はいつものくたくた毛布を大事そうに抱えて眠りました。
足先で端を挟み込む姿を見ていると、思わず苦笑がこぼれます。
そこまでこだわる夫も面倒は面倒なのですが──まさか結婚して、毛布に振り回されるとは思いませんでした。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。