筆者の話です。
東京旅行中、初めて乗った夜の山手線で、突然の運転見合わせに遭遇しました。
都会の落ち着いた空気に、そっと救われた出来事です。
東京旅行中、初めて乗った夜の山手線で、突然の運転見合わせに遭遇しました。
都会の落ち着いた空気に、そっと救われた出来事です。
静まり返った車内と、東京の人の落ち着き
そんな中、ふと顔を上げると、車内は驚くほど静かでした。
声を荒げる人もいなければ、ため息すらほとんど聞こえない。
本にしおりを挟む人、スマホをゆっくり操作する人……まるで「時間が少し止まっただけ」の光景です。
その落ち着きがじわじわ伝わってきて、どぎまぎしていた自分が急に恥ずかしくなるほど。
「東京の人って、こういうのに慣れているんだろうな」と、そんな思いが静かに胸にしみてきました。
早い運転再開と、静かに芽生えた感心
やがてアナウンスが入り、予定よりずっと早く運転再開に。
ドアが閉まり、電車がゆっくり動き出した瞬間、ふっと息が漏れ、肩の力がすうっと抜けていきました。
混乱の最中でも落ち着いて本を閉じる人の仕草が、なぜか心に残っています。
あの静かな空気に助けられたおかげで、私の不安も自然とほどけていきました。
東京の人たちの「静かな強さ」に、そっと感心した夜の出来事です。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。