筆者の話です。
東京旅行中、初めて乗った夜の山手線で、突然の運転見合わせに遭遇しました。
都会の落ち着いた空気に、そっと救われた出来事です。
東京旅行中、初めて乗った夜の山手線で、突然の運転見合わせに遭遇しました。
都会の落ち着いた空気に、そっと救われた出来事です。
突然のアナウンスに戸惑う
東京旅行中の夜、山手線に乗り込んだ私は、スマホでホテル到着時刻を確認してひと息ついていました。
運よく座れたことで肩の力も抜けかけていたころ、まもなく「事故の影響で運転見合わせ中です」とアナウンスが流れ、車内の空気がぴたりと止まったのです。
続く「他社への振り替え輸送もご利用ください」という案内に、土地勘のない私は判断がつかず、胸の奥がじわりとざわつきました。
乗り換えハードルの高さにそわそわ
東京の駅は広く、人の流れも早い。
振り替え輸送を使うにしても、案内板の情報が多すぎて頭に入ってきません。
静かに電車を降りていく人の後姿を目で追いながら「動くべきか、このまま待つべきか」と気持ちが揺れました。
スマホを握る手が少し汗ばみ、画面を上下にスクロールしては出発予定時間を入力。
ホテルへの到着時間を比較しながら駅の構内図も開いてみる。
いくら確認しても不安は薄れず、ひとりだけそわそわしているような落ち着かなさがありました。